各自でできる熱中症対策

■熱中症対策について

今年も暑い季節となりました。道場の稽古でも対策を講じますが、下記の熱中症対策をご確認頂き各ご家庭でもお子さんが熱中症にならないよう対策へのご協力よろしくお願いいたします。

熱中症対策は、特に湿度が高く、急に気温が上昇する梅雨明け時期などから注意が必要になってきます。

 年齢や性別、体型などによって熱に対しての耐性が違うことは一般的にも知られていますが、同じ人でも寝不足や疲れなど、その日の体調によって熱耐性は変化します。

 日頃から体調管理には気を付け、稽古に参加する場合は特に体調に考慮した生活を心が掛けましょう。

人間は適応能力のある動物である

暑い環境に普段から慣れておくことで熱中症のリスクを下げる事ができます。
 逆に言えば普段から冷房の効いた部屋ばかりに居る人は熱中症のリスクが高まります。普段の生活で熱耐性を高めておきましょう。

 ただし、もし体調不良などの場合は事前に申し出るなどして無理をしないようにして下さい。

 他にも稽古直前までクーラーで体温を下げていると、急激な体温変化に身体が適応できず、熱中症リスクが上がり体調不良になるなど身体に大きな負担となります。
『今から熱い稽古になるから…』といって稽古前に身体を冷やさないように気を付けましょう。

■空手のための各自でできる熱中症予防

①稽古前に必ず水分補給

 水分補給をして稽古前には体内の水分を十分に満たした状態にしておきましょう。事前の給水は熱中症を未然に防ぐことに役立ちます。
(特に外で遊んできた後などは大量の汗をかいているので注意が必要。その場合はミネラルの補給も忘れずに)

十分な量を持たして下さい

※ただし通常の運動であればミネラルは食事で十分賄われています。1部稽古だけの参加であればスポーツドリンクやミネラルタブレット等は単なる糖分の摂りすぎになるのでご注意ください

②こまめな水分補給

 理想はかいた汗と同量の水分とミネラルを一気にではなく、こまめに補給する。また摂取する飲み物は氷を入れておくなど、冷えた物を用意。
(2部稽古などで大量の汗をかく場合は、体内の水分やミネラルの不足は、運動能力の低下や意識レベルの低下が起こるため怪我の危険性が増してしまいます)

③体調がおかしいと感じた時は速やかに稽古を中断

 体調の異変に気付いたら無理はせず、稽古を中断して先生に申し出る。

※熱中症の初期症状の主だったものは下記に記載

④ミネラルの補給できる飲料などの用意

2部稽古のように激しい運動で大量の発汗を伴う場合は、水やお茶だけではミネラル不足から熱中症になるため、スポーツドリンクなどを上手く利用して下さい。(例え水分量が足りていてもミネラル不足は熱中症になります)

 ただし、通常の生活においての水分補給は水やお茶だけで十分です。スポーツドリンクなどはミネラル補給以上に糖質の摂り過ぎになり、近年の”ペットボトル症候群”の大きな原因となっているため注意が必要です。

⑤稽古前に身体を冷やし過ぎない

 稽古前に「今から暑くなるから」と、車や自宅のエアコンなどを必要以上に効かせて、身体を冷やしてしまったことで、稽古開始時の急激な温度変化と体温上昇に身体が対応出来ず、体調不良になる子が少なくありません。

 急激な体温変化は身体的に大きな負担となるため、稽古前は早めに来て気温に慣れるようにしたり、道場に向かう車ではエアコンを弱にして外の風を浴びるなど、各自で対策をお願い致します。

⑥体温を下げる為の用品を利用する

 アイスノンや団扇などを用意しておき、休憩中に積極的に利用する事で体温の上がり過ぎを防ぎ、熱中症予防として大きな効果を発揮します。

◆脱水の度合いを判断する指標

 普段の生活の中で脱水症状の兆候を自分で判断できると「今は脱水気味だから水分の摂取を増やそう」などの予防もしやすくなります。
 下記に尿の色で脱水症状を判断するための色別危険度を表した表を掲載致しますのでご参照ください。

個人差はありますが、尿の色が濃くなるほど脱水状態にあると思ってください。

※あくまでも参考程度なので自覚症状の方を優先してください。

■熱中症の主だった初期症状

・めまいや立眩み
・手足などの筋肉の痙攣
・こむら返り
・吐き気、嘔吐、倦怠感
・頭痛
・汗のかき方が変わる(汗が出ない、出過ぎる等)
・体感的に感じる体内の異常な暑さ
・脈拍が通常より早い

このような症状が感じられた場合は直ちに稽古を中断し、先生に申し出るようにしてください。

道場の熱中症対策について

道場で実際に使用している計器

 当道場では稽古前に黒球付熱中症計(日本気象協会監修)でWBGT※1を計測。稽古毎に熱中症の危険度を把握してから稽古を開始し、指数を見て水分補給の回数、運動量などを考慮して稽古を行っています。

※1 WBGT(湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature)とは、熱中症を予防するために考案された「暑さ指数」。気温だけでなく、湿度や日射(輻射熱)、風といった人体と外気との熱のやりとりに影響する要素を取り入れた指標。