今回のテーマは
「試合で敗けた子の自己肯定感を高める❗」
です。
僕が学んできた心理学や脳科学の要素をふんだんに盛り込んで作った
負けてもモチベーションが上がって、自己肯定感を高めるキッカケにできる
とっておきの会話術をご紹介します。
特に保護者の方がマスターすれば、幅広く応用が利くのでオススメです!
ぜひ覚えて頂き、子供たちの自己肯定感を育てるために日々の生活でもご活用ください♬
自己肯定感を高める会話
今回ご紹介する方法は、すでに
【試合に負けた子供の自己肯定感を高める7ステップ】
としてパターン化しており、流れさえ理解してしまえば簡単に応用できますので、実際の使用方法をご覧ください。
ではさっそく、実際の現場でのやり取りを会話形式でご紹介します。
(会話は、実際の道場生たちが過去に答えた時の言葉を使用しています)
今回は試合に敗けた子に話を聞くところからです。
「試合どうだった?」
「敗けました。
全然ダメでした…」
敗けた場合、多くの子供は漠然と『僕は全然ダメだった』というネガティブな状態になっています。
そこで、まずは課題に気付いてもらいます。
「そうか~ダメだったか~。
どんな所がダメだと思ったの?」
「スタミナが切れて…
全然動けませんでした…」
レベルによって内容は違いますが、聞き続けてもほとんどの子が自分へのダメ出しを続けます。
ここでは「そんなことない」とか「じゃあこうすればイイよ」といった
否定やアドバイスは一切せずに聴いあげて下さい。
(ここで否定やアドバイスをすると、ご紹介する会話術自体が意味を成さなくなるので超重要です)
そして自らへのダメ出しを聴いた後に子供に掛ける質問がターニングポイントになります。
「じゃあ今回の試合で自分なりに良かったと思う所はどこだった?」
そういって今の自分ができている所に子供の注目を持っていきます。
ただ、ここで直ぐに答えられる子は、自己肯定感がある程度高い子だけなので
多くの場合、答えは
「ないです…」
そこで、ここからは試合の内容で良かった所を思い出してもらう作業です。
例1「じゃあ『この攻撃は思ったように当てれたかな~』とかはあった?」
例2「前半の下突きを当てた部分は先生から見ても良かったけど、何か意識してやったの?」
例3「じゃあ前回の試合と比べてよかった所ってどこだと思う?」
など、具体的な場面を提示しながら、できていた事を思い出してもらいます。
すると
「そういえば、最初に回って左の下突きはきれいに当てれました」
「今回は最後まで動けました」
などなど、子供なりにできた部分についての答えが返ってくるので
その答えを全て承認します。その上で
例1「おぉ~いいねぇ♫それってどうしてできたんだろう?なんの練習が活きたと思う?」
例2「それってなんか意識して出したの?」
などの質問をして
・子供がこれまで積み重ねてきた稽古
・試合の時に『こうしてみよう』と工夫した部分
・『そういえば、アレはできてたような気がする…』
に気付けるように導いた上で、言葉に出せるようにフォローしてあげます。
回答例「回って相手の中心に下突き出したら当たりました」
回答例「試合前にやってたスタミナ稽古が良かった気がします」
こうすることで、脳内が『負けた』『全然ダメだった』というネガティブ思考で一杯だった所に、
少しだけ自分を認められるポジティブな部分が生まれます♬
ここまでできたら、そのポジティブの芽を拡げて子供のやる気を引き出す作業に取りかかります😊
「じゃあAくんは、今の自分に何を足したら、さっきの相手に勝てると思う❓」
「もし勝てる所がイメージできなかったとしても、今よりもっと強くなって良い試合が出来るよになるとしたら、何を足すのが1番良いと思う❓」
そんな質問で
『今の自分に何をプラスすればもっと強くなれるだろう』
を考えるキッカケをプレゼントします。
すると色んな答えが返ってきます。
「もっとスタミナを付ければ…」
「もっと下突きを当てれるようになれれば…」
「回り込みを使って相手に攻撃をミートされないようになれれば…」
などなど…
これは聴かないと絶対に分からない子供の思考力レベルも測れるのですが、
稀に少年部でも、予想を上回るしっかりした答えを返してきてビックリさせられることもあります。
「おぉ~それはイイな❗
じゃあそれがマスターできたら勝てそう?」
「お、…お、おっす!」
「よっし!じゃあそれいこう!Aくんは、それができるようになるには、どんな稽古が良いと思う?」
と、自分に足りない部分と足すべきポイントを整理した上で、強くなるために必要となる練習方法を考えてもらいます。
答えるのが難しいレベルの子であれば
「先生は〇〇な方法や△△な方法が良いと思うけど、Aくんはどんな方法が良いと思う?」
など、ここから選んでも良いし、聞いて自分なりに考えても良いように、
選択肢を提案して、考えやすいようにフォローしてあげます。
「ん~っと…」
「ミットでラッシュをやるのがイイと思います」
「下の帯の子と組手をする時に当てさせないようにするとイイかな~と…」
子供が答えを出したら
「いいねぇ~♫じゃあそれでいこう❗」
「ちなみにどんなメニューでやっていく?」
「例えばラッシュは何秒を何本やればいいと思う?」
「下の帯の子って、まず誰を相手にソレができるようになりたいか決めちゃおうか♫」
そうやって最後は《どのレベルを目指して何をするのか》まで、質問することでスグに実践できる練習メニューにまで具体化していきます。
そして子供から答えを聞いたら最後に子供の答えを要約してあげるようにして
「じゃあ今日Aくんが気づいたことは〇〇で、勝つために必要だと思ったのが△△。それを伸ばすためにやっていこうと思っている練習が◇◇なんだね!」
「それスゴく良いと思うよ♫じゃあ次の稽古から、それを重点的にやっていこう❗️」
「もし今度、稽古の時にやってみて分からないことがあったり、手伝って欲しいことがあったら、先生にできることは何でも協力するから、いつでも言いに来てね!」
「じゃあまた次の稽古から頑張ろうか😊」
「オッス!!」
「ちなみに自分で気付いた改善点や練習方法は、先生から教わる稽古よりも大切だから、忘れない内にまた空手ノートに書いときなよ」
「あっ!ちなみに人間は20分で記憶が半分くらいになっちゃうから早めに書いといた方が良いぞ♫」
「オッス!!」
これが僕が日頃使っている会話術の流れです。
実は、この会話には、共感、承認、自己決定、質問、提案、目標設定、記憶などなど…
心理学や脳科学の要素をたくさん詰め込んでいて
それら一つ一つでブログが数本書けるくらいの話になるので「なぜこの質問なのか?」という詳細は省きます💦
最後に、この会話術で得られる「5つの大きなメリット」と「試合に負けた子供の自己肯定感を高める7ステップ」のまとめを御覧ください。
他にもメリットはありますが、特にお伝えしたいのは、これら5つです。
最後に会話の流れをもう一度確認したい人はコチラを参考にして下さい。
もしよかったら今後の参考にしてみて下さい😊
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